毎日新聞社は7月下旬、英文サイト「Mainichi Daily News」(MDN)のコラムコーナー「WaiWai」に性的な話題など、不適切な記事を掲載した問題で、改めて陳謝するとともにその経緯や再発防止策を公表した。

 「WaiWai」は、他メディアが掲載した情報を英文に訳して記事化、主に海外の読者に向けて発信するコラム。問題になったのはその掲載記事で、「日本についての誤った情報や品性を欠く性的話題など国内外に発信するにはふさわしくない内容」(毎日新聞社)だった。2か月ほど前から掲示板サイトなどで、一般の読者から指摘を受けていた。

 毎日新聞社は、記事のチェック体制の甘さや、外部からの警告を放置していたずさんな管理体制を認めている。事後の対応策として、8月1日付で新たな編集長を招き入れ、編集体制を組み替えて9月1日からニュース中心のサイトに刷新することも決めた。

 ブログやSNSの登場で、どんな人でもインターネットで情報発信できる環境が整った。誰もが媒体を持てる時代だというわけだ。そうはいっても、情報をビジネスにする報道機関と一般人の違いは、発信する情報の信頼性にあるはず。

 今回の問題は、メディアにとって大切なこと、たとえ無料での情報提供が当たり前のWeb媒体でも、失ってはいけないものは何かを改めて認識させてくれた。(鈎)