▼世界的な「金融不安」の煽りを受け、株価は大暴落。大半の投資家は保有株に評価損が出て身動きが取れない。こうした投資家は保有する「塩漬け銘柄」を、どのタイミングで捌き、損失分をどこで取り戻すべきかの判断を見極めるため、株式市況に目を光らせる。

▼企業システムには、株式用語と似た言葉がある。1980年代後半から無計画に導入されたサーバーが未整理のまま残存している。これを「塩漬け」と呼ぶ。調査会社ノークリサーチによると、年商500億円未満の企業で、Windowsサーバーのうちサポート切れの「NT」を抱えるのは約1割あるそうだ。無造作に置かれたデスク上の資料と同じく、「廃棄しても影響はないが、貴重なデータがあるかも」と、「塩漬け」にされたままなのだ。

▼マイクロソフトの仮想化技術「Hyper-V」を活用した販社支援が本格化している。すでに有力販社が100程度、同技術の販売にエントリーしているほど期待が大きい。サーバーの「塩漬け」分を一括して集約するだけで、大きな利益を確保できる可能性が高いため、販社が我先と行動を起こしているのだ。

▼メーカー混在の「塩漬け」サーバーは、現在でもサポート料を支払って維持され続けている。この混在環境を仮想化し、一括してサポートを請け負った販社が「果実」を得る。一度、仮想化すれば次世代のシステムも容易に付加できる。今、仮想化に取り組まなければ、販社は競合他社に市場を奪われる。