立ち話

コンピュータソフトウェア協会 和田成史 会長

2010/02/04 19:47

週刊BCN 2010年02月01日vol.1319掲載

 「リーマン・ショックとそれ以降の世界金融危機、世界同時不況といった環境の下、日本経済も急速な悪化の道をたどった」。コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の会長を務めるオービックビジネスコンサルタントの和田成史社長は、新年賀詞交歓会の挨拶でこう切り出した。続けて、「今年半ばから立ち直りの動きがある。ただ、経済水準はなおも極めて低く、雇用調整の圧力が強い」と、不透明漂う経済状況を憂いた。

 一方で「2010年は変革の時が徐々に鮮明になる。IT業界の景況も明るくなると期待する」と強調。「日本の新たな産業と低炭素社会の実現のカギとして、いっそう重要性を増している」と話す。

 2010年のIT業界の行方を占う言葉として、クラウド・コンピューティングを挙げた。「ITの利活用が遅れている中小企業の情報化促進の原動力」であるだけでなく、「日本の基幹産業のすべてが入れ替わっていく契機になる」とみる。(信澤健太)
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