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意外!富士通とキヤノンの協業

2010/02/17 15:26

 日本経済新聞の朝刊でリーク記事を見たあと、会社に到着して富士通とキヤノンが「マネージドサービス分野」で協業することを正式に発表するリリースが届きました。

 同紙1面に載るくらいだから「大きなネタ」であることは確かです。ただ、この記事がどれほどIT業界にインパクトを与えるのかを理解できた方は、少なかったと思います。

 今、とにかくハードウェアが売れない。だから、IT機器を貸し出して、その貸し出し料金を積み上げる「アウトソーシング」が流行っています。その中で、プリンタなど事務機器分野は、この「アウトソーシング」が遅れていた分野でしたが、ハード売りの低迷を補うことを理由に、各プリンタメーカーが続々参入しています。

 プリンタは、所詮、企業のITシステムのメインを張れません。他のITシステムと連携してはじめて重要な役割を果たします。だから、プリンタメーカーは、富士通などと組んで何かを仕掛ける必要があるのです。

 キヤノンは、世界最大のIT機器メーカー、ヒューレット・パッカード(HP)にプリンタをOEM(相手先ブランドによる生産)し、製品・販売の両面で深い関係を世界的に築いています。リコーは、国内を中心に世界でも、富士通とIT機器販売で協業関係を強化していました。この間に割って入るのが、今回の協業です。

 同じことは、富士ゼロックスのMPS(マネージド・プリント・サービス)やMDS(マネージド・ドキュメント・サービス)の戦略にも影響を与えることになるでしょう。

(谷畑良胤)

【記事はこちら】
富士通とキヤノン、アウトソーシングで協業、IT機器メーカーの業界図変わるか?

メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.2.17」より
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