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<ニュースその後を検証>日本HP パソコン、PCサーバー販売 来年度100万台突破目指す

2010/03/18 19:47

週刊BCN 2010年03月15日vol.1325掲載

●2005年1月24日 vol.1073 1面にて報道
日本HP パソコン、PCサーバー販売 来年度100万台突破目指す

 クラウドコンピューティングの普及に伴い、ハードウェア需要が落ち込んでいる。現在、国内のx86サーバーの販売台数は年間50万台強、法人向けパソコンは同300万台強の計350万台規模で推移。x86サーバーに限っていえば、2010年は45万台に落ちるとの予測もある。

 いまから5年ほど前の2005年、このパソコン・サーバー市場は“端境期”にあった。前年の04年に米IBMがパソコン事業をレノボへ売却を発表し、サービス事業へシフトした。一方で、西暦2000年問題(Y2K)後の買い換え需要が盛り上がっている最中で、ハードウェアかサービスかとIT業界は向かうべき方向を迷っていた。

 そんな折り、日本HPはx86サーバーとパソコンで年間100万台を目指すと本紙に語った。「週刊BCN」(2005年1月24日号)では、当時の窪田大介常務(現在リコー販売の専務執行役員)がIT投資が堅調なことを受け、ハード販売を積極化する旨を本紙に明かすなかで、こんなニュースが飛び出てきた。

 当時の実績をベースとしてパソコン・サーバーとも年間4割増を狙う、法外な目標だ。その後の実績は不明だが、以後、ハード販売は急激に伸びたのは事実だ。(谷畑良胤)
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