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<ニュースその後を検証>大興電子通信 利益率向上に重点置くストックビジネスを拡大

2010/04/08 19:47

週刊BCN 2010年04月05日vol.1328掲載

●2007年5月7日 vol.1185 8面にて報道
大興電子通信 利益率向上に重点置く ストックビジネスを拡大 営業利益率5%を目標に

 セールスフォース・ドットコムの存在感が増すなど、ハードウェアを「もたない」SaaS型のサービス提供が注目され始めた2007年。IT機器を中心に収益を上げている大手ITメーカー系列のサーバー販社の多くでは、将来の向かうべき方向性に頭を悩ませていた。

 その状況を知ろうと、「週刊BCN」ではサーバー販社へ一斉に取材を開始していた折り、富士通系列の大興電子が方針転換を図るとの情報を得た。

 それが2007年5月7日号のこの記事だ。SaaSやクラウドが浸透するまでの過渡期に行う戦略として同社は、パッケージソフトの活用によるSI事業の拡大や、アウトソーシング事業でストックビジネスを広げることを明らかにした。

 同社に限らず、サーバーを主体とするIT機器販社は、販売台数を稼ぐことで収益を上げる体質だった。それでも、営業利益率は1~2%台にとどまり、SIerと比べても半分程度。これにクラウド/SaaSの普及が加わり、ますますハードが売れなくなることは必然。そこで同社は経営改革を断行し、アウトソーシング事業を企画立案する専門部門まで新設したほどの力の入れようだった。(谷畑良胤)
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