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<ニュースその後を検証>NEC “真”のパートナーシップ構築へ

2010/05/06 15:38

週刊BCN 2010年05月03日vol.1332掲載

●2008年5月19日 vol.1235 3面にて報道
NEC “真”のパートナーシップ構築へ CAS販の体制を大幅強化

 クラウドの普及が現実味を帯びてくるなか、クライアント/サーバー(C/S)型の企業システムの提供が正念場に差し掛かっている。いままでのように、旧システムを“ビッグバン”で入れ替える方式は下火になり、仮想化技術やクラウド環境への移行を見越した低価格のシステム導入が主流になった。

 いまからわずか2年前。IT業界でSaaSに注目が集まるなか、サーバー販売で国内最大手のNECは、改めてC/S販売の強化に乗り出した。恐らく、どのIT媒体も取材しなかっただろうが、本紙だけは、IT環境が変化するなかでNECにC/S販売の今後を問う趣旨の取材を行った。

 この取材を通じて出てきたのが、「週刊BCN」(5月19日号)が報じたCAS販(クライアント・サーバー販売推進部)の体制強化だ。ITプラットフォーム製品の販売支援体制を集結する組織体制にしたのだ。

 具体的には、それまで「営業ビジネスユニット」内に設置していたCAS販を「ITプラットフォームビジネスユニット」にシフトし、ネットワーク製品を含め多くの商材をパートナーが販売できる体制にした。クラウドを前面に掲げた現在のNECでのCAS販の立ち位置が気になる。(谷畑良胤)
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