日立製作所は、2012年度に売上高10兆5000億円、営業利益率5%超の収益目標を含む中期経営計画を発表した。同社は、社会イノベーション事業に経営リソースを重点投入。2010年から2012年にかけて、設備・戦略投資に1兆円、研究開発費に6000億円を配分する。

 海外では、現地主導型のグローバル展開を推進し、地域別のニーズに沿った戦略を打ち出す。2012年度に海外売上高比率50%超を目指す方針だ。同時に経営基盤の強化にも取り組み、コスト削減の徹底や営業外損益などの改善に取り組む。

 現状は、独シーメンスや米ゼネラル・エレクトリックなどの競合に比べて、売上高・利益率ともに見劣りがする。中西宏明社長は、「国内顧客とのウェットな関係に安住していた」と反省を口にする。発電タービンの羽根が折れるという品質問題も加わり、「業績全体で数百億円単位で足を引っ張られた」と苦い表情。挽回すべく、攻めの経営で躍進を誓う。(信澤健太)