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<ニュースその後を検証>富士通 ブレード事業の拡大に本腰

2010/10/14 19:47

週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載

●2007年10月15日 vol.1207 11面にて報道
富士通 ブレード事業の拡大に本腰 売り上げ規模を2倍以上に

 いまから3、4年前といえば、IAサーバーの主流がラックマウント型からブレード型へ移行する時期にあたる。日立製作所が先鞭をつけて、NECやIBMなどがブレードサーバーを投入し、国内、外資を問わず各大手メーカーは、販売に本腰を入れていた。

 そんななかで、富士通だけは及び腰だった。「いつ、富士通はブレードに本腰を入れるのか?」。こうした疑問が編集部内で話題となり、担当記者が取材を重ねた結果、「週刊BCN」(2007年10月15日号)に掲載した通り、ついに事業拡大に乗り出すとの言質を取ることができた。

 それまでのラックマウント型は、きょう体サイズの規格が統一されており、ラックにはどのメーカーのサーバーも差し込むことができた。しかし、ブレードサーバーは、きょう体サイズがメーカーにより異なっていた。例えば、複数メーカーのサーバーが入っている企業に、1社のメーカーがブレードで入れ替えると、その先、他のメーカー製品は入らないことになる。

 ITシステムがオープン化される前のオフコン時代に起きた“囲い込み”が、ブレードで再び巻き起こったのだ。(谷畑良胤)
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