行動力がずば抜けていて、前向き――。BCNが取材したITベンチャー経営陣の印象です。

　例えば、無料の名刺管理アプリケーション「LISTER」を提供しているソーシャルグループウェア。「LISTER」は、2010年から手がけている新規事業ですが、売上目標を掲げませんでした。取締役の森垣昭氏は、「一瞬先の将来が読めない。だから、やるしかない」「ざっくりした3年後のイメージをメンバー間で共有している程度。でも、それでいい」と話します。

　そして、マイクロソフトが主催するすぐれたITベンチャー企業を表彰する「Microsoft Innovation Award2010」で最優秀賞を獲得したイノテック。代表取締役の伊藤賢治氏は、もともとは猪原商会で顕微鏡と測定器を販売していた営業マンでした。起業意識の高かった伊藤氏は、当時32歳。「その当時の私の肩書きは課長。課長がいきなり社長ですよ。当然ながら（猪原商会の）社長以外の役員は反対した」。

　いずれも、起業精神溢れる人柄が伝わってくるインタビューです。（信澤健太）

【記事はこちら】
イノテック　代表取締役　伊藤賢治