〈一般的な解釈は…〉電話やメール、ビデオ会議など、多種のコミュニケーション手段を統合すること、またはその技術基盤。

 ユニファイドコミュニケーション(UC)の「ユニファイド」は、「統一した」とか「統合した」を意味する。UCとは、電話やメール、インスタント・メッセージ(IM)など、コミュニケーションをとるためのさまざまなツールを統合して利用するコンセプト、またはその技術基盤を指している。

 UCは、固定電話やパソコンなどのデバイスに頼らず、多数のツールを組み合わせて利用することによって、効率のよい企業内・企業間のコミュニケーションを実現することを目指している。例えば、顧客から電話が入った場合、ボイスメール、電話、IMといったツールを組み合わせて、電話を各ツールに転送することによって、目当ての社員が会議中や外出中でも電話に応対することができる。

 UCには、コミュニケーションの効率化や生産性の向上など、多くのメリットがある反面、それを実現する技術基盤の導入コストが高かったり、UCシステムは高いスキルがなければ使いにくいなど、企業に導入をためらわせる要素も少なくない。IDC Japanが行ったUCの導入に関する2010年のユーザー企業調査では、およそ20%の企業が、IP会議システムなどUCの導入を検討したが、結局は導入しなかったことが分かった。

 そもそも日本市場では、UCベンダーがハードウェアとアプリケーションの連携に積極的に取り組んでいないなどの理由から、米国やヨーロッパと比べてUCの普及が遅れているといわれている。しかし、2010年のIP会議システムの導入率は前年と比較して8.6ポイント増加(IDC Japan調べ)しており、ここにきて、日本市場においてもUCのニーズが高まりつつある。

 ちなみに、言葉の間に「・」を入れた「ユニファイド・コミュニケーション」は、NECの登録商標である。