クラウドの一つとしてSaaSを商品化したソフトメーカーが、ここ数年で一気に増えました。ただし、「初期費用が安い」「使ったぶんだけの料金」「運用負担が軽い」というメリットをうたい文句に、中小企業にウェブマーケティングを活用した“空中戦”で売ろうとしたものの、成功事例は少ないようです。手間なしで多くの中小企業を獲得しようとしましたが、手を焼いているという状況でしょうか。
そんななか、約4年で1万7000社ものユーザー企業・団体を獲得したクラウド(SaaS)があります。IT資産管理・セキュリティ機能をもつ「ISM CloudOne」です。
ヒットの秘訣は、見込み顧客情報を収集・精査して、案件につながりやすい商談を販売パートナーに提供する独自システムと、パートナーが柔軟に「ISM CloudOne」を活用したサービスを販売できるようにした仕組みでした。
クラウドの拡販に近道はない――。そう思わせる戦略です。(木村剛士)
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クオリティソフト クラウドが絶好調 1万7000社のユーザーを獲得メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.10」より