アマゾン、グーグル、セールスフォース、マイクロソフト――グローバルパブリックベンダーのシェア争いが、激しさを増しています。ポイントは、ビジネスパートナーを巻き込んだエコシステムをどれだけ広範囲で、強固に構築できるかでしょう。
この4大ベンダーのなかで、恐らくWindows Azureが最も後発。他3社をキャッチアップすべきポジションにいるわけですがエコシステムの構築という点では、マイクロソフトが最も多くの実績と経験をもっています。
マイクロソフト自身もこの点を熟知しており、例えばWindows Azure技術を富士通に供与。富士通はすでに独自のAzureサービスを始めています。
このほかにも、早々にリリースが見込まれているクラウド管理ソフト「System Center 2012」を使えば、データセンターを運営するSIerやホスティングベンダーは、indowsプラットフォームと親和性の高い“Azureライク”なサービスを始めることができます。
Windowsプラットフォームはユーザー層が厚く、関連スキルをもつSEも多い。マイクロソフトは、こうしたユーザーやSIer、ISVを中心としたエコシステムを回していくことによってシェア拡大を狙う模様です。
ここ数年のMicrosoftは、パブリッククラウド分野だけでなく、スマートフォンや、タブレット型デバイスでも後塵を拝しているイメージが拭いきれないのですが、持ち前のエコシステムでの巻き返しを図っているのです。
「System Center 2012」を活用し、日本マイクロソフトのビジネスパートナーとして、国内で最も早いタイミングでクラウドサービスを始めたビットアイルの記事をリンクします。(安藤章司)
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ビットアイル、Windows Serverに最適化したプライベートクラウドサービス<クラウド特集>「クラウドサービスの強化」が活発に 顧客ニーズを捉えてビジネスを伸ばすメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.4.5」より