今日のひとことWeb版

目指すは真のグローバル企業

2012/05/15 15:26

 日立ソリューションズが“本気”です。2012年に入って、ERP事業のグローバル体制の整備に着手しました。米Hitachi Consultingから北米や欧州での「Microsoft Dynamics」事業の移管を受け、4月1日付で社内に「Dynamicsビジネス推進センタ」を設置。日本本社に置く「Dynamicsビジネス推進センタ」を参謀本部に見立てて、現地企業と日系企業のグローバルプロジェクトに対応する意向です。北米で導入が進んでいる独自テンプレートやノウハウは、日本本社をはじめとする部隊に逆輸入するアイデアがあるそうです。

 統合基幹業務システム(ERP)を海外拠点に展開する日本企業の数が増え続けています。ITベンダー各社は、これに応じてグローバル事業を拡大しようとしていますが、多くのERPベンダーやシステムインテグレータ(SIer)のグローバル化はあまり進んでいません。

 産業・流通システム事業本部の中村輝雄グローバルビジネス推進本部本部長は、「これまでのグローバル化は、日本の手法を海外の日系企業に横展開するという発想だった。当社が目指すのは真のグローバル企業だ」と、“本気”の姿勢でグローバル化に臨んでいます。目標は、2015年に「Dynamics」事業で売上高100億円。まずは初年度の成果を待ちたいと思います。(信澤健太)

【記事はこちら】
日立ソリューションズの本気 グローバルチームで「Microsoft Dynamics」を売る
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.5.15」より
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