北斗七星

北斗七星 2012年6月18日付 Vol.1436

2012/06/21 19:47

週刊BCN 2012年06月18日vol.1436掲載

▼キャナルシティの噴水が、突然、音楽とともに噴き上がった。ここは九州・博多。最近、博多だけでなく長崎、佐賀の港に大型客船が立ち寄る。そのつど、数千人規模の中国の人たちが押し寄せ、あちこちの店で買い物をする。ありがたいことだ。

▼ベスト電器、ビックカメラ、そして中国資本のラオックスに、どっと押し寄せる。対応は中国語が原則だ。店によっては、大型船が入港する日だけ、中国人をパートで雇って対応している。キャナルシティにあるラオックスの飯野信和店長に状況を聞いた。「中国語を話せる店員を常駐させています」。店舗は三つのゾーンで構成されている。秋葉原の雰囲気を醸すゾーン、生活シーンのゾーン、国際線のブランドショップが並ぶステータスなゾーンだ。

▼中国の人は、メイド・イン・ジャパンの商品がお目当てで、店はそれを表示している。「メーカーの方にはメイド・イン・ジャパンをお願いしていますが、海外製品が増えています。この流れは変えられませんかね」。店頭では日本のものづくり神話は生きている。思い切って主力商品は国内製に戻してはどうか。中国の人たちの購買力はますます高まるからだ。(直)
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