ペットをまるで自分の子どものように思って、室内で大事に飼う家庭が増えています。外で自由に歩き回らせるわけではありませんから、大事になってくるのが健康管理です。
ペットには人様のように公的健康保険が適用されるわけではないので、いざ獣医にかかるとなると、その費用はばかになりません。これを端的に表しているのが、ペット向け保険の成長です。調査会社の富士経済は、2012年のペット保険契約件数を前年比17%増の71万2400件と予測しています。
こうした流れを受けて、富士通は業界初のペット向けの健康管理クラウドサービスを開始しました。愛犬の首輪に歩数計を装着して健康状態を測定し、データをクラウド上にアップロードして、専用のウェブサイトで健康を管理するサービスです。
ペットの飼育数そのものは減少しているので、はたしてこのサービスがビジネスとして成功するかどうかは未知数。しかし、自らがもつ技術とクラウドをかけ合わせて新しい市場を開拓する試みは、クラウドの可能性を広げます。意表を突いた新発想のクラウドサービスを歓迎します。(真鍋武)
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富士通、愛犬用歩数計「わんダント」を活用したペットの健康管理クラウドサービスを発表メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.11.30」より