サーバーなどのハードウェアの価格が下落している状況下で機器販売を事業の中心とするITベンダーは苦戦を強いられています。富士通のディーラーとして、システム販売を根幹に事業を展開してきたミツイワも、例外ではありません。この苦境から脱するために、ミツイワは2012年に新規プロジェクト本部を設置し、新たな分野の開拓に取り組んでいます。
例えば、漁業。「Fish-Book Buyer"s」というポータルサイトを立ち上げて、クラウド上に各地の水産物の情報を集めて消費者と生産者の間の売買取引を支援し、水産物の新しい流通経路を形成しようとしています。このほかにも、ミツイワはエネルギーやレアアース、ロボットなどの分野に取り組んでいます。
小松拓也社長は、『週刊BCN』のインタビューに、「新規事業の立ち上げに明確な基準はない。“コンピュータを売るな”ということだけが、唯一の基準だ」と回答。ビジネスモデルの変革に対する強い意志を感じました。(真鍋武)
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<トップインタビュー>ミツイワ 社長 小松拓也メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.4.5」より