日立システムズは、ASEANへの進出にあたって、マレーシアの地場有力SIerとの合弁会社を立ち上げました。
その合弁会社、日立サンウェイインフォメーションシステムズの齋藤眞人会長に「なぜマレーシアなのか?」と問うたところ、「合弁相手の魅力もさることながら、マレーシアの地の利もあった」という答えが返ってきました。
マレーシアは、日系企業が多く進出するシンガポールやタイに比べ、少々地味なイメージがありますが、敬虔なイスラム教国であり、イギリス連邦(コモンウェルス)として英語がよく通じる国です。マレー系、中国系、インド系などからなる多民族国家で文化水準が高く、また天然資源に恵まれていることから経済的にも豊かです。
さまざまな顔を持つマレーシアですが、齋藤会長は「イスラム教国である点にも注意を払っている」といいます。マレーシアで基礎的なイスラムの知識を身につければ、世界最大のイスラム人口を擁するインドネシアや、将来の経済発展が見込まれる中東地域への進出の足がかりになるとみているからです。
日本からみて、イスラム経済圏へのファーストステップに最適なのがマレーシアなのかも知れません。(安藤章司)
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