日立システムズは、中国における事業展開だけでなく、ASEANやインド地域への進出にも意欲的だ。2012年11月に米ソフトウェア会社のキュムラスシステムズをグループ化したのに続き、今年4月をめどにマレーシア大手ITベンダーのサンウェイテクノロジーと合弁会社を立ち上げる。

　前者のキュムラスは、クラウド基盤の性能分析ツールなどの技術力をもつとともに、インド・ムンバイ近くの都市プネーに開発拠点を置く。後者のサンウェイテクノロジーとは、関連するITサービス子会社の事業を集約するなどしたうえで、日立システムズが51％、サンウェイテクノロジーが49％を出資して合弁会社を設立する予定だ。

　この合弁会社の社名は「日立サンウェイインフォメーションシステムズ」で、マレーシアに本社を置くとともに、シンガポールやタイ、インドネシア、フィリピンのASEAN主要国に拠点を展開。2013年中にはベトナムにも拠点を新設する計画を立てている。（安藤章司）