一時期、「WinMX」や「Winny」などのファイル共有ソフトを利用して、デジタルコンテンツなどの著作権物を違法にアップロードする事態が横行し、社会問題となりました。こうした著作権物は、ダウンロード自体も違法ですが、今でもファイル共有ソフトを悪用して犯罪を重ねている人がいることには、驚かざるをえません。
5月には、ファイル共有ソフト「Share」を通じてマンガを権利者に無断でアップロードし、送信できる状態にしていた男性が著作権法違反の疑いで逮捕されています。
オリコンが2月27日に発表した違法ダウンロードについてのネット調査結果によると、2012年の1年間に違法ダウンロードを経験した人は10.7%で、「今後も違法ダウンロードする」と回答した人は8.7%。初めて一ケタに減りました。
違法行為の減少は喜ばしいことですが、それでも8.7%の人は継続して犯罪を重ねると宣言しているわけですから、その認識の甘さには落胆せざるを得ません。こうしたニュースは今後もメディアが報道し続け、犯罪行為の抑制に努める必要がありそうです。(真鍋武)
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マンガを無断アップロードして送信できる状態にした男性を島根県警が逮捕、ACCS発表メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.24」より