敬老の日、台風18号が首都圏に接近すると聞いて、朝、窓の外を見たら、ものすごい勢いの雨。外出は控えることにしました。しかし、せっかくの祝日は有意義に過ごしたいもの。そこで、ずっとしようと思っていた資料の整理に挑みました。山積みになってホコリがたまっている膨大な量の資料を見て、思いました。そう、これはアナログ世界のビッグデータ処理です。
IT業界では、ユーザー企業の社内システムやソーシャルメディアに眠っている情報を掘り起こして分析し、サービスの改善や新規事業の開発に生かす提案が活発に行われています。しかし、すでに一部で指摘されているように、単に多くの情報を分析するだけでは、ビジネスの拡大にはつながらないという落とし穴があります。情報のなかには“ゴミ”になる無価値のデータがたくさん含まれていて、事前にどんな情報を何のために分析するかを明確に定めなければ、活用のゴールがみえてこないからです。
今回、風がうなる音を聞きながら、しかしそれなりの汗をかきながら、えんやこらと取り組んだ資料の整理を通じて、必要なデータと不要なデータを分けることの重要性を痛感しました。整理が終わった後、「保存」と判断した資料はごく一部。おそらく、ユーザー企業でのデータ活用も同じだと思います。対象にするデータを絞って分析したほうが成果が上がるでしょう。
ITベンダーの皆さんは、短時間で手軽に分析ができる仕組みを用意して、SMB(中堅・中小企業)を含むユーザー企業に提案することで、ぜひビッグデータのビジネスチャンスをものにしてください。(ゼンフ ミシャ)
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SMBこそビッグデータの有望市場 「手軽に集計・分析」のツールに需要メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.9.18」より