富士通研究所(富田達夫社長)は、8月20日、ビッグデータ処理を統合的に開発・実行する環境を業界で初めて開発したと発表した。

 これまでは、蓄積した大量のデータを処理するHadoopなどの並列バッチ処理技術や、データをリアルタイムに処理する複合イベント処理技術などで、それぞれのデータ処理技術の開発・実行環境が異なり、分析結果から得た知見を別の処理に反映するのに手間がかかっていた。

 富士通研究所は、蓄積データ処理と複合イベント処理のそれぞれの処理記述言語を統合的に扱う開発・実行環境を開発。分析処理からイベント処理までの開発期間を約5分の1に短縮することができるという。

 複合イベント処理の処理効率を自動的に向上する並列性抽出機能も内蔵。処理記述から並列性を抽出して適切な機能の組み合わせを推奨し、高効率の並列アプリ設計を実現する。

 例えば、蓄積したPOSデータから直近の購買動向を分析し、特定の顧客層に絞ってリアルタイムにクーポンを発行する処理を、プログラミングなしで行うことができる。

 富士通研究所は、今後、2013年度にビッグデータ向けプラットフォームやミドルウェアなどの分野での製品化を目指す。(真鍋武)