北斗七星

北斗七星 2013年9月23日付 vol.1498

2013/09/26 15:38

週刊BCN 2013年09月23日vol.1498掲載

▼記録的な猛暑とゲリラ豪雨、関東地域を襲った竜巻、気象庁が「直ちに命を守る行動を」という警告を発した台風18号の猛威──。2013年の夏は、気象記録を塗り替えた“記憶に残る”年だ。

▼1959年に甚大な被害をもたらした「伊勢湾台風」と同じ進路を辿り、規模も同等の台風18号だったが、過ぎてみれば人的被害は意外と少なかった。事前の避難勧告や注意喚起も奏功したのだろう。被害を防ぐための情報の量と質、インフラが整った証ともいえる。

▼情報についていえば、スマートデバイスのアプリの活用によって、現在地の天候などをピンポイントで知ることが可能だ。例えば、「千代田区に猛烈な雨/1時間に82mm」とポップアップで注意喚起されれば、誰もがさすがに外出を控えるだろう。スマートデバイスの普及が被害の拡大を食い止めているわけだ。

▼いま、スマートデバイスのアプリ開発で注目されているのがBaaS(Backend as a Service)という技術だ。アプリ開発に必要なサーバー構築などを軽減してアプリ開発にリソースを集中できるし、クラウドの普及を阻害するボトルネックが減る。防災に関するアプリのさらなる進化を期待したい。(吾)
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