突然ですが、いまラーメンが進化しています。首都圏を中心に、これまでのイメージを覆す斬新な発想の店が相次いでオープン。激しい競争を繰り広げています。私の行きつけ、東京・淡路町の「潮」は、鶏白湯スープにアスパラ肉巻を入れて絶妙な味を創出。スープも具もイノベーションにこだわり、人気店に成長しました。

 イノベーションは日本企業の弱みといわれます。今般、パソコン事業の売却とテレビ事業の分社化を決めたソニーは、長年にわたってイノベーションを怠ったことで、海外の競合メーカーに勝てなくなりました。1979年、「歩きながら音楽を聴く」という発想を製品化し、現在のモバイルデバイスの前身ともいえるウォークマンを発売したソニーですが、爾後、革新的な製品を世に問うことができず、少しずつ存在感を失ってきました。ソニーに限らず、多くの日本メーカーは「技術面での優位性」の落とし穴にはまり、イノベーションを軽視したことで競争力が弱まっています。

 日本の情報サービス産業では、海外進出が加速しています。しかし、中国やASEANの現地企業に提案するときは「技術面での優位性」は武器になりません。他社にない製品やサービスで、「革新的」と受け手に評価されるソリューションの提案が求められます。進化を掲げて成長の道を歩むラーメン業界に学び、海外で日本の「イ・ノ・ベー・ショ・ン」を売り込むことで、商機をつかんでほしいと願います。(ゼンフ ミシャ)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.26」より