「ITの提案先を、情報システム部門から経営幹部や業務部門に変える」というフレーズが、1年ほど前に流行りました。日本IBMなどの大手ベンダーが、軒並みそんなメッセージを発していたような気がしますが、最近、あまり耳にしません。結局、浸透しなかったのか、浸透してあまりにもあたりまえの考え方になったから誰も口にしなくなっただけなのか。テクノロジーの進化とともに,どんどん新しいIT商材が世に出てきますが、いずれにしても、情報システム部門だけにプレゼンテーションしていたのでは、受注に至らない案件が増えているのは間違いありません。
その顕著な例が、「デジタルマーケティング・ツール」です。これはマーケティング業務を効率化するとともに、マーケティング施策の効果を最大化するためのツールであり、いわば「攻めのIT投資」の代表格でもあります。ITベンダーにとっては、ビッグデータの解析を実際のソリューションに落とし込んで提案できる期待の商材ともいえるでしょう。
新しい価値をユーザーに提供する新しい商材には、新しい売り方が必要になるのが自然です。まだ黎明期のデジタルマーケティング市場にあって、グローバルのトップベンダーはどんなビジョンをもっているのか。アドビシステムズの佐分利ユージン社長にインタビューしました。(本多和幸)
【記事はこちら】
<KeyPerson> アドビ システムズ 代表取締役社長 佐分利ユージンメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.12.9」より