SNSなどの登場により、人間の行動はどんどんデータ化しやすくなっています。これをマーケティングに生かして、顧客ごとの嗜好や属性を分析すれば、その人が欲しがっているものを個別にドンピシャで提案できる可能性が高まります。ビッグデータ活用の代表分野ともいえるこの「デジタルマーケティング」は、急成長が期待されている市場です。アドビシステムズ、オラクル、セールスフォース・ドットコム(SFDC)、IBMといった大手ベンダーがこぞって日本市場にも製品を投入しています。

 デジタルマーケティング・ツールが従来のIT商材と異なるのは、“売り先”が情報システム部門ではなく、マーケティング部門であることです。当然ながら、エコシステムのありようも従来のIT商材とは違っていて、SIerなどのITに精通したパートナー以上に、マーケティング業務そのものに精通しているクリエイティブ系企業が大きな存在感を示しています。両者は現在のところ補完的に協業することが多いようですが、将来的にはSIerと非IT系のパートナーが完全な商売敵になる可能性も否定できません。デジタルマーケティング・ツールはSaaS商材が多く、導入時の開発が少ないことも、非IT系の企業にとっては追い風でしょう。

 マルケトは、にわかに盛り上がりを見せているデジタルマーケティング・ツールの市場で、前述した大手ベンダーと肩を並べてグローバルで競い合っている注目のベンダーです。『週刊BCN』5月18日号のKeyPersonには、同社の福田康隆社長に登場いただきました。競合であるオラクルやSFDCでも活躍した福田社長が、日本市場をどう攻略しようとしているのか、じっくりとご覧ください。(本多和幸)

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マルケト 代表取締役社長 福田康隆
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.5.26」より