レガシーなITベンダーとは異質の企業が、IT産業の新しいプレイヤーとして台頭し始めています。例えば、デジタルマーケティング市場の拡大は、クリエイティブ系企業とIT産業の接近を促しました。あるベンダーによれば、「デジタルマーケティングソリューションはSaaS商材が多い。導入の際にコーディングなどがほとんど必要なく、SIプロジェクトが存在しないこともある。結果として、システム構築のスキルよりも、マーケティング業務に関する知見やノウハウのほうが重要になる場合が圧倒的に多い」とのこと。既存のITベンダーにとっては、ユーザー企業の業務部門の現場に精通した手強い競合が新たに出現したことになり、頭の痛い問題かもしれません。

 ユーザーの業務の現場を知るというのは、ITベンダーにとっては一朝一夕にはいかない、難易度の高いミッションです。しかし、飲食店向けのソリューションなどを展開するセカンドファクトリーは、大胆な方法でハードルを飛び越えました。自ら飲食店を経営し、エンジニアが店舗運営の現場に立って、自社ソリューションのブラッシュアップに取り組んでいるのです。何よりも印象的なのは、大関興治・代表取締役をはじめ、プロジェクトに関わるメンバーが、このチャレンジを心から楽しんでいる様子がうかがえることです。(本多和幸)

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セカンドファクトリー 今年も江の島で海の家をオープン 自社ソリューションで最適な“夏”を模索
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.6.2」より