髪が伸びてきたので散髪に行きました。行きつけの理髪店に到着してびっくり。受付のスタッフ曰く、いつも散髪してもらっていた中国人のケヴィン君は、技術力が向上したために、カット料金を値上げしたというのです。しかし、あいにくの月末で私は金欠。そこで今回は、料金が安い若手理容師のジョン君に散髪してもらうことに決めました。
初めての理容師ですので、多少の不安がよぎりましたが、席に着くと、ジョン君は「いつもの(髪型)でいい?」と声をかけてくれました。一瞬、違和感を覚えたのですが、私は、「なるほど。この理髪店では、顧客が過去にどのような髪型にしたのかを、担当の理容師だけが把握するのではなく、データ情報として保存・共有して、担当が変わった時にも、容易に引き継げる体制を敷いているのだな」と都合よく理解して、「いつもので」と返事をしてしまいました。
その後はしばらく、目を閉じて物思いにふけっていた私。いざ散髪が終わって目を開くと、鏡に映っていたのは、「いつもの」とは思えない短髪となった自分でした。ここでようやく、ジョン君が私の情報を共有してなどいないことに気がつきました。ハッタリをかましたのは、私を安心させるための気遣いだったのかもしれません。でもこういう時こそ、接客業向けの顧客管理システムをうまく活用してほしいものです。(上海支局 真鍋武)
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あおい情報システム 美容室システムのASP版を拡販 代理店販売、OEM供給を検討 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.6.5」より