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東芝とTSOL、柿本榮三美容室、顧客動向に関する実証実験をkakimoto armsで開始

2014/04/23 18:45

 東芝(田中久雄社長)と東芝ソリューション(TSOL、河井信三社長)、柿本榮三美容室(kakimoto arms、柿本哲社長)は、ヘアサロンでの美容施術中にタブレット端末で選んだ服をバーチャル試着した利用者が、実店舗で購入するかなど、顧客動向に関する実証実験を、4月22日にkakimoto armsラゾーナ川崎プラザ店で開始した。

 実証実験では、まず利用者がkakimoto armsで診断を行ったパーソナルカラーをもとに、美容施術中にタブレット端末で上下100着以上の洋服のなかから気に入った組み合わせを選択。施術終了後、店内の大型ディスプレイで、選んだ服を自分の体型に合わせてバーチャルで試着し、その場で洋服購入時に利用できる割引クーポンを入手できる。 
 

100着以上の洋服のなかから気に入った組み合わせを選択

 東芝とTSOLは、ヘアスタイルやパーソナルカラーに合わせた服をバーチャル試着することによる実店舗への送客効果を、実験を通して検証。顧客ニーズの発掘を含めたマーケティングデータを収集する。このデータを活用し、アパレル業界や美容業界など、ファッション関連の実店舗やECサイトを組み合わせたオムニチャンネルの構築を目指し、今年度下期の実用化に向けて開発を進める。

店内の大型ディスプレイでバーチャルで試着

 kakimoto armsは、日本で初めてヘアカラー専門のヘアカラーリストを育成し、利用者一人ひとりの地毛の髪色はもとより、その人の瞳の色・唇の色・肌の色調などの「パーソナルカラー」を診断しながら、最も似合うヘアカラーリングを提案している。実証実験を通じて、施術前の「パーソナルカラー」を診断するカウンセリングから始まり、施術中にもタブレットを使用して利用者の似合う色を知ってもらい、最後にバーチャル試着を活用してヘアカラーに最も似合う「パーソナルカラー」に合わせたファッションコーディネート・サービスを提供する。

 実証実験で使用するシステムは、東芝が監視カメラや画像認証システム分野向けに培ってきた高精度人物検出技術を応用した「体型センシング技術」で人のボディラインを検出。このシステム用に開発した「体型フィッティング技術」でボディラインに合うよう、服の写真を画像処理することで、一人ひとりの体型に合わせた試着を実現する。あらかじめ準備する服の画像は、サイズごとに撮影する必要はなく、服1枚あたり1枚の写真で画像処理ができるので、商品の入替えが多いアパレル店舗で、季節や流行に合った服や組み合わせをタイムリーにバーチャル試着できる環境を整えることができる。
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外部リンク

東芝=http://www.toshiba.co.jp/

東芝ソリューション=http://www.toshiba-sol.co.jp/

柿本榮三美容室=http://www.kakimoto-arms.com/