今日のひとことWeb版

重い責任

2015/06/12 15:26

 海外での事業の立ち上げは簡単ではありません。言葉や文化、商慣習が日本と異なることはもちろんのこと、駐在員が背負わなければならない業務範囲が日本以上に広く、精神・肉体ともにハードな日々を強いられます。

 例えば、日本では部門長クラスの役職でも、現地で社長になってしまえば、経営だけでなく、営業、経理、総務、人事、情報システム管理など、複数の業務をこなさなければならないのです。さらに、現場の事情が分からない日本側からは、達成困難な目標を課されてしまうケースもあります。

 神鋼商貿(上海)の嶋田昌弘氏は、昨年8月に一人でIT営業部門を立ち上げました。毎週のように出張が続き多忙のようですが、「少しずつ顧客に声をかけてもらえるようになってきた」と手ごたえを感じています。ひとりだからこそ感じる責任の重さが、顧客への真摯な対応につながり、信頼を得ることに成功しているのです。(上海支局 真鍋武)

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神鋼商貿(上海) IT営業部門長 嶋田昌弘 広い中国をただ一人、駆け巡る
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.6.12」より
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