フランスの思想家、ミシェル・ド・モンテーニュが1580年に発表した「エセー」は、文字どおり107編の随筆(エッセー)をまとめたものです。随筆という文学ジャンルの祖になったといわれています。富士通マーケティング(FJM)の藤田正美社長は、このエセーが愛読書の一つなのだそうです。「モンテーニュの文章は簡潔で男らしく、寝る前に読むと寝つきがいい。昔は文章を書く人といえば高尚な仕事をしている人だったが、エセーを書いた頃のモンテーニュは暇なおじさんだったから気軽に読めるものが書けたのかも(笑)」と冗談交じりに話す藤田社長ですが、人生観や仕事観においても、モンテーニュには大きな影響を受けたようです。
モンテーニュがエセーのなかで残した「Que sais-je(クセジュ)?」という言葉は、藤田社長の座右の銘。「我、何をか知る」、つまり、「私は何を知っているだろうか」と自分自身に問いかける言葉です。富士通の秘書室長を長く務めた経験から、「歴代の社長に、クセジュに通じる謙虚さ、誠実さ、向上心をもっているという共通点を見出した」というお話は非常に印象深かったです。そんな藤田社長が、富士通の代表的な営業会社であるFJMを、どう動かそうとしているのか、ぜひインタビューをご覧ください。(本多和幸)
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富士通マーケティング 代表取締役社長 藤田正美メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.6.14」より