電力・ガスの小売り全面自由化で、先陣を切って競争を繰り広げるプレーヤーは、既存の電力とガス会社、石油卸売り、電鉄、これにプラスして電気通信系の主に5者だと、三菱総合研究所では分析しています。とはいえ、直近で新電力に切り替えた家庭は全体の2%程度にとどまっており、市場の動きは鈍いとも。

 新電力向けのビジネスに力を入れているITベンダー/SIerに聞いてみると、現時点では自由化の競争にさらされ、防衛戦を強いられる既存の電力・ガス会社のIT投資ボリュームが大きいと話しています。

 よく考えてみると、既存の電力会社だけで10社、また、主要都市には来年4月に小売りの全面自由化を控える都市ガス会社が存在するわけで、本来であれば既存の電力・ガスのプレーヤーだけで相当な競争環境にならなければならないはず。

 既存の電力・ガス勢力の合従連衡が進んだり、対抗軸としての石油卸売りや電鉄、電気通信勢がどこまで食い込めるかが焦点となりそうです。そして、ビジネスの拡大が見込めるプレーヤーから順にIT投資も増えるものとみられています。(安藤章司)

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TISの新電力向けビジネス 対計画値60%増に伸びが続くかは見極め必要
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.8.25」より