駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>どこもかしこも衆創空間

2017/02/15 09:00

週刊BCN 2017年02月06日vol.1664掲載

 「大衆創業・万衆創新」政策のもと、起業ブームに沸く中国。各地域の産業パークでは、コワーキングスペースの提供など、ベンチャー企業支援を事業とする「衆創空間」と呼ばれるインキュベーターが急増している。
 

DLSPの衆創空間には約30社が入居

 久々に大連ソフトウェアパーク(DLSP)を訪問したところ、ここにも衆創空間ができていた。昨年9月にオープンした大連高新区認定の衆創空間で、施設の利用費は、デスク1席で年間6000元。電気や通信、会議室の使用料も含んでおり格安だ。

 現在、約30社が入居。ほとんどは従業員1人の小企業で、Eコマースやシステム開発を手がけている起業家も多い。格安なことに加え、知名度の高いDSLPに入居することで、顧客からの信頼を得やすいというメリットがあるようだ。

 DLSPでは今後、武漢や長沙などの進出地域でも、同様の仕組みを横展開していく方針だ。
 
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