▼過剰予約で米ユナイテッド航空の乗客が引きずり下ろされたニュースが話題になった。降ろす客をコンピュータでランダムに決めたというが、せっかくコンピュータを使うのだから、履歴などからその客が補償金と引き換えに快く降りてくれるのか、振り替え便でも気にせず乗ってくれるのかどうか推測するくらいはしてほしいものだ。

▼先日、ある商社が学術界向けに商材を販売するにあたり、すでに公表されている論文や略歴をもとに販売ターゲットとなる教授の先輩や後輩、師匠や弟子といった人脈ヒエラルキーを可視化。人脈づたいに効率よく営業をかけていく人脈マッチングシステムが大きな効果を発揮している話を聞いた。また、プライバシーとの兼ね合いに配慮しながらも、ソーシャルメディアなどでの発言もマッチングに役立てられる。

▼こうした履歴をたぐることで、先の飛行機の過剰予約の問題も未然に防げたかもしれない。データをもとに最適な人物をマッチングするのは、コンピュータの得意とするところ。活用可能なデータを生かすことで顧客との関係やビジネスがもっとスムーズにいくのではないか。(寶)