米マイクロソフトは、9月末、プライベートイベント「Microsoft Ignite」と「Microsoft Envision」をオーランドで同時に開催しました。Igniteは技術者向け、EnvisionはCxOなどの経営層向けで、表裏一体のイベントです。
基調講演は両イベント共通で、ステージ上に登場したサティア・ナデラCEOは、「AIファースト」をキーワードに、最新のマイクロソフト製品のポートフォリオや先進導入事例を紹介しました。日本マイクロソフトの平野拓也社長は、9月に同社が開いたパートナー向け年次イベントで、「クラウドファーストの流れに変化の兆しが表れ始め、インテリジェンスがいろいろなところに入ってきている」と指摘しています。マイクロソフトは、まさにクラウドファーストからAIファーストへのシフトを先導しようとしているということでしょう。
Ignite、Envisionの基調講演では、ナデラCEOが量子コンピュータのサービス化に向けた方針などにも言及しました。両イベントでの発表内容は、11月に東京で開かれる「Microsoft Tech Summit 2017」でも披露されます。(本多和幸)