駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>多言語の資料、入手にひと苦労

2017/11/08 09:00

週刊BCN 2017年10月30日vol.1700掲載


開幕式後の資料配布コーナー。確保に向かう記者でごった返している

 5年に一度の共産党大会は、メディアにとって格好の取材ネタだ。それだけ競争も激しい。開幕式では、撮影の場所取りをするために開始3時間前から人民大会堂の前で並ぶし、開幕式後もメディア向け資料を手に入れるのに必死だ。部数が限られている恐れがあるので、各社は式の途中で配布場所の前に人員を配置。出遅れたBCN取材班が駆け付けた際は、すでに長蛇の列ができていた。

 なんとか資料は入手できたのだが、その多言語ぶりにも驚いた。中国語はもちろん、英語、仏語、西語、日本語など、12か国語を用意。珍しいところではラオス語版も。それだけ中国の動向を注目する海外メディアが増えていることになる。

 約3000人の記者が参加した今大会。外国メディアでは、アジア系、欧米系に加え、アフリカ系の記者も多く、人民大会堂では、芸術作品を背景に記念写真を撮影する彼らの姿が目立った。中国は近年、対アフリカ投資に精力的だ。
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