東京五輪後の失速からの日本経済


 ポスト2020。企業の経営者の多くは、東京五輪後のリセッション(景気後退)に備え、新事業の開拓などの対策を検討し始めている。リセッションの根拠は、五輪に向けた公共投資が一段落するということと、開催都市の多くが五輪後のリセッションを経験していることにある。1964年の東京五輪も例外ではなく、開催後のリセッションを経験している。

 本書も、東京五輪後のリセッションは不可避と指摘。現在の好景気は2019年までで、東京五輪が20年までの景気をけん引するものの、その後は失速するとしている。

 では、その後はどうなるのか。本書は、日本経済が24年に復活すると指摘。その理由を「景気循環論」によって説明している。しかも、単なる好景気ではない。「第3の歴史的勃興期」を日本経済が迎えるという。

 超高齢化社会と人口減という経済にとっての大きなマイナス要因を抱える日本。本書は、それでも好景気を迎えると大胆に予測する。(亭)
 

『第3の超景気』
嶋中雄二 著
日本経済新聞出版社  刊(1700円+税)