▼シンガポールで行われた歴史的な米朝会談。世紀の政(まつりごと)だけに、地元は「まるで天地をひっくり返したような大騒ぎ」だったとか。テレビ中継に釘付けになったシンガポール人も多かったそうだ。

▼「祭政一致」で、まつりごとと言えば、東北地方の人が祭りを重視し、祭りのためなら労力を惜しまない独特の価値観を持っていることが有名だ。ビジネスでも、顧客企業の経営者がどんな価値観をもって、何にこだわりを見せているのかを知ることは大切である。

▼あるSIerの顧客企業は、「普段はパソコン一台買うのも躊躇するほどコスト意識の強い企業でも、意外なところにまとまった予算を組んでIT投資していた」(SIer幹部)という。直接会って話を聞くのが一番の近道だが、それが難しいときは経営者の側近からそれとなく“こだわりのポイント”を聞き出すのも手だろう。

▼米朝会談の評価は、これからの歴史が判断していくことになるが、トップ同士が直接会って話をしたことで分かったことも多いに違いない。まずは「会う努力」を惜しまないという点は評価すべきなのかも知れない。(寶)