▼帳票文化の日本では、表計算ソフトの登場は衝撃的だった。手で記入する必要がない。間違えても、該当部分を修正するだけで、全体を再計算してくれる。多くの人が、表計算ソフトに業務の効率化を期待した。便利すぎてファイルが乱立し、現在では経営課題になるほどである。

▼RPAも既存のオペレーションを担うことから、ユーザー企業は活用方法をイメージしやすい。当初は金融業界での採用が多かったが、現在では業種業態に関係なく、導入が検討されている。表計算ソフトほどの手軽さはなく、利用可能な範囲は限定的だが、ブームがRPAに進化をもたらすに違いない。

▼同じくブームになっているものの、対極的なのが量子コンピューターだ。有名な活用方法はいくつかあるものの、ビジネスシーンでの実運用はなかなか始まらない。使い方が分からないというのが、実情である。きっかけが必要だ。表計算ソフトやRPAのような運用をイメージしやすいツールが登場したら、量子コンピューターの世界が一変するかもしれない。

▼RPAのブームは、人のように働くというアナログ感にあると言われている。アナログトランスフォーメーションである。(風)