▼プロ野球の今オフのストーブリーグが熱い。巨人が久しぶりに「らしさ」を発揮して有力選手をかき集めたが、代償として生え抜きのベテランが複数流出した。

▼そのうちの一人である長野外野手は、ドラフトで他球団からの指名を2度も拒否した上で巨人に入団している。タイトルホルダーの経験もあり、いまだレギュラーとして十分な成績を残しているにもかかわらず、自らを絶対に必要な戦力とは見てくれなかった球団に対して何を思うか。

▼人材確保はあらゆる業界で大きな課題だが、IT業界はその筆頭格と言える。外部から優秀なプロフェッショナルを獲得するのも重要。一方で忠誠心のある優秀な社員をいかに育て、活躍する環境を整えるかも企業の強さに直結する。そのバランス感覚も経営者に求められる重要な能力だろう。

▼長野選手は移籍にあたって、リーグ3連覇の強豪・広島カープに選んでもらったことが選手冥利に尽きるとコメントした上で、巨人への感謝も語り、「ジャイアンツと対戦することを楽しみにしています」と結んだ。まさしくプロだ。(霹)