▼「バッタもん」と「パチもん」。全国的にはほぼ同じ意味だと認識されているが、起源とされる大阪などの一部地域では使い分けている。バッタもんは横流しなどの流通ルートが怪しい正規品で、パチもんは模倣品を指す。

▼バッタもんでも、パチもんでもないが、正規品とするにはインパクトが弱く、苦慮していることがある。デジタル回路を用いたアニーリングマシンの扱いである。アニーリングマシンは量子回路とデジタル回路に分類できるが、世間が求めているのは「量子」の二文字。同等か、それ以上の処理ができるとしても、注目度としては分が悪い。

▼量子コンピューターの活用ビジネスが、立ち上がり始めている。新規ビジネスとしてのインパクトを求めるには、事業名に「量子」が欠かせない。主に活用するのが、デジタル回路のアニーリングマシンだとしてもだ。どちらも活用に当たっての考え方は基本的に変わらない。最適な組み合わせにより、賢く活用していきたいものだ。

▼パチもんの語源は「パチる(盗む)」とされるが、本場の大阪でも、現代では「パクる」のほうが通りやすい。アニーリング風に表現するなら、生き残ったパチもんは最適解なのかもしれない。(風)