中国のイベントに参加すると、政府の幹部によるスピーチがあります。国家級のイベントであれば中央政府の幹部があいさつし、やや規模が落ちれば省や市の幹部が登壇するといった具合です。

 5月26日~29日に貴州省貴陽市で開催された「中国国際ビッグデータ産業博覧会」は、国家級イベントの一つ。中央政府の幹部のほか、習近平国家主席の祝辞も披露され、格の高さがアピールされました。

 昨年の博覧会では、習主席は「ビッグデータを経済成長に役立てる」との主旨の祝辞を寄せていました。今回も同じような発言が出るかと思いきや、習主席が強調したのは「各国の協力強化」です。

 直前に他都市で開催されたほかのITイベントの祝辞でも、習主席は同様の発言をしていました。中国のIT業界はこれまで、自国の中で大きく成長してきましたが、今後は諸外国との協調路線に転換していくのかもしれません。(上海支局 齋藤秀平)