【西安発】アビームコンサルティングの海外拠点アビーム・グローバル・ディベロップメント・センター西安(アビームGDC西安)が、中国陝西省西安市内で事務所を移転し、20日に新事務所で式典を開いた。中国政府が進める「一帯一路」構想などを見据えた措置で、ビジネスの拡大に向けて体制強化を進める考えだ。(上海支局 齋藤秀平)

 アビームは、西安市内に建設された新しいソフトウェアパークに新事務所を設置した。現在、約120人の従業員を2倍に増やしても問題ない広さを確保し、集中して業務に取り組めるようにコンセントレーションルームなども設置した。会議室を囲うガラスには、スイッチで透明度を変えられる製品を採用し、働きやすさと使いやすさを両立させた。
 
式典であいさつする劉副主任

 式典では、西安市政府でソフトウェアパークの管理を担当する劉賀副主任があいさつし、「西安市は、中国西部でハイテク産業の先進地。このソフトウェアパークには、国内外の有名企業や科学者が集まり、大規模な投資を行っている」と紹介し、「アビームは、ERPの導入分野では中国市場で一流のコンサル会社として知られている。さらなる発展に向けて、人材確保の面などを中心に全力でサポートすることを約束する」と呼びかけた。
 
中野董事長

 アビームGDC西安のトップを務めるアビームコンサルティング中国の中野洋輔大中華区董事長は「西安市には多くの大学があり、優秀な人材の宝庫。そして、中国政府の一帯一路構想の起点になっており、中国だけでなく、世界の経済においても非常に重要。みなさんの温かいサポートをいただきながら、さらなる発展を遂げたい」と意気込みを語った。
 
新事務所で業務にあたるアビームGDC西安の社員ら

 また、式典後の取材に対しては「一帯一路構想で、西安市は今後の発展が期待されている。これまで手掛けてきた開発業務だけでなく、需要が増すとみられるコンサルティング業務の役割も担えるようにする」と説明し、「中国西部の状況を把握する上では、西安から定点観測した方がいいと判断した。GDC西安を玄関口として、しっかりとビジネスを成長路線に乗せていきたい」と話した。