【昆明発】騰訊控股(テンセント)は5月21日、中国雲南省昆明市でクラウド部門のイベント「テンセント・グローバル・デジタル・エコシステム・サミット」を初めて開催した。テンセントの劉熾平総裁は初日の基調講演で、力を入れる企業向け事業でパートナーエコシステムを強化する方針を示した。(上海支局 齋藤秀平)

テンセントの劉熾平総裁

 劉総裁は「デジタル世界と現実世界のつながりは強くなっている。デジタル化は、経済や社会の発展に大きなチャンスをもたらしている。デジタル技術と情報技術は、グローバル経済の重要なカギを握っている」と説明し、「伝統産業は、デジタル化によって飛躍的な発展を実現できる。テンセントは、パートナーと一緒に各業界でエコシステムを構築することを希望している。エコシステムをさらに開放することで、パートナーとともに各産業をアップグレードするソリューションを提供していきたい」と呼びかけた。
テンセント・グローバル・デジタル・エコシステム・サミットの会場

 初日の基調講演では、雲南省や昆明市の幹部も登壇し、テンセントとの連携に期待感を示した。展示エリアでは、2018年にIoT分野でテンセントと覚書を結んだ日立製作所グループがブースを設け、ビル管理システムなどを紹介した。23日までの期間中、会場では人工知能(AI)やSNSアプリ「微信」(ウィーチャット)の活用などをテーマにした講演も実施される。

 テンセントはこれまで、パートナーやIoTなどのテーマごとにクラウド部門のイベントを開催していた。主力とするゲーム事業が伸び悩むなか、企業向け事業に力を入れていることもあり、今回は各イベントを一本化した。第1回目の開催地となった昆明市とは、旅行向けの取り組みで協力している。