北斗七星

北斗七星 2019年7月22日付 vol.1785

2019/07/26 09:00

週刊BCN 2019年07月22日vol.1785掲載



▼健康で長生きしている人が多数居住する地域を「ブルーゾーン」という。90代はもちろん、100歳を超える人も珍しくない地域が世界にはいくつかある。イタリアのサルデーニャ島やギリシャのイカリア島、そして日本の沖縄などが挙げられる。

▼これらの地域をブルーゾーンたらしめる決定的な要因は何か。NECと医療分野のデジタル変革で協業する北原病院グループの北原茂実理事長は「一時は食生活とも言われていたが、今では人間関係のストレスが非常に小さいことが影響していると結論付けられている。ストレスが人を殺すのだ」と強調する。

▼日本人自身、日本の社会は世界的にかなりストレスフルなほうだというイメージは強いだろう。実はそうではないからなのか、医療制度の充実ゆえか、いまや世界一の長寿国だ。

▼近年、健康経営の推進に注目が集まっているが、そのためには社員それぞれのストレスの把握も重要な要素になるのかも。HCMの世界では、社員同士の相性も踏まえた上でパフォーマンスを最大化できる組織づくりをAIで支援する製品も出てきている。人間関係のストレスについてもAIならではのインサイトを与えてくれるといいが。(霹)
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