▼世界的なイベントを招致することには賛否両論巻き起こることが多い。五輪、サッカーW杯などが代表的だが、多くの人が大きな経済効果を期待する一方で、地元の財政負担の重さや主催者側の過度な商業主義に懐疑的な声が上がることも。それはともかく、日本で開催中のラグビーW杯は大変に盛り上がっている。

▼野球やサッカーに比べれば日本の社会に根付いているとは言い難いラグビーだけに、関係者も一安心というところか。各国代表それぞれの戦略の下、戦術を駆使して肉体と精神の限界をぶつけ合うトップアスリートたちの姿は、これまでラグビーに馴染みのなかった日本人をも魅了しているようだ。

▼開幕戦後にチケットの在庫も急激に減った。ところが試合のテレビ中継では、完売御礼のはずの試合で特等席エリアの空席が目立っていたりする。利用されなかったスポンサー枠なのか、選手にとっても観客にとっても興ざめする要素だ。

▼興業としての成功とは、チケットが売れればそれでいいということではないだろう。ラグビーを真に根付かせたいと思うなら、会場の雰囲気づくりも含めてCXを高める努力が不可欠だ。(霹)