▼警視庁が、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の運営元日本法人を書類送検した。不法残留の外国人を配達員として働かせ、不法就労を助長したとの疑いだ。報道によれば、配達員募集を担当していた元社員は、外国人の登録手続きに不備があることを認識していたという。

▼同社はかねて、個人事業主である配達員と飲食店のマッチングを行っているだけで、同社と配達員との間に雇用関係はないとの立場をとっている。しかし今回の書類送検は、間接的ながらウーバー側に、使用者に準じた責任を求める動きと言える。

▼オンラインのマッチングサービスを利用して働く個人は「ギグワーカー」と呼ばれ、システム開発やWeb制作などの分野でもこの働き方が広がりつつある。働き方の多様化自体は歓迎すべきことだが、ITの分野でもギグワーカーが増加すれば、マッチング事業者の責任や、ワーカーの地位をめぐる議論が巻き起こることだろう。

▼ITの仕事では、発注者とギグワーカーのつながりが、料理の宅配よりも深く長期的になることが多い。双方がどのようにして相互にメリットのある関係を築いていくかが、より重要なテーマになる。(螺)