▼報道によると、ソフトバンクグループは人型ロボット「ペッパー」の製造を昨年夏から休止しているという。ペッパーの提供形態はレンタルであることから、現在は契約期間を終えて戻ってきた機体が潤沢にあるということのようだ。しかし、一般に工業製品が生産休止となった場合、そのまま在庫限りで販売終了になることは少なくない。

▼個人的には、飲食店、銀行、企業の受付などでこちらを見てくるペッパーの視線が得意ではなかった(カメラで記録されているように見えて少し気味が悪い)ので、あまり目を合わせないようにすることもしばしばだったのだが、最近はそうした機会も少なくなったように思う。活躍の場が減っている可能性はある。

▼苦戦が伝えられるソフトバンクグループのロボット事業。しかし、同社がロボットに込める力を弱めたようにはまったく見えない。清掃や配膳、物流といった分野でのロボット開発や投資はむしろ加速している。業務用途とはいえ、ロボットと人とのコミュニケーションは必ず発生する。ペッパーで培った「感情を認識する」という技術が、実用ロボットの世界で将来よみがえるかもしれない。(螺)