セキュリティベンダーは定期的に調査レポートを発表します。内容はサイバー攻撃の最新動向や企業にセキュリティへの取り組みをアンケートしたものが中心となります。最近、こうしたレポートの中で「ゼロトラスト」について触れられることが多くなっています。

 クラウドフレアは日本を含めたAPAC地域の企業を対象にセキュリティ調査を実施しました。その中で、ゼロトラストへの理解度のアンケートしたところ「よく理解している」または「極めてよく理解している」と答えた企業は他国の平均が78%に対して、日本が49%と大きく下回る結果となりました。また、ゼロトラストに関連するソリューションの導入状況も他国に比べると進んでいないことが明らかになったとしています。

 以前、パロアルトネットワークスが国内企業を対象としたゼロトラストに関する調査でもゼロトラストへの理解が進んでいないことが課題となっていると指摘していました。

 最近よく聞くようになったゼロトラストですが、調査結果から考えるとまだまだ言葉だけが先行している状況のようです。ゼロトラストを根付かせるためには、まずエンドユーザーに理解してもらう機会を増やすことから着手する必要があるのではないでしょうか。数年後の調査で、ゼロトラストへの取り組みが進んでいる国の代表として日本が挙げられるようになることを期待したいです。(岩田晃久)

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クラウドフレアがAPACでセキュリティ調査、日本はゼロトラストへの取り組みで遅れを取る セキュリティ投資も消極的