緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が全国で解除されてからもうすぐ2カ月。オフィス回帰の流れが活発になる一方、ITエンジニアや大手企業のデスクワーカーといった職種では、在宅勤務が恒久的に認められるケースも増えているように感じます。

 IT業界では昨年以降、リモート会議ツールやVPN装置といったテレワーク向け製品の市場が特需に沸きましたが、もう一つ目立った動きとなったのが、SOHO・家庭用プリンタの需要増です。大手プリンタメーカーの2020年度決算を見ると、比較的小型のプリンタが顕著な伸びを示し、消耗品の売り行きも好調。在宅勤務でも紙への印刷ニーズには根強いものがあるようです。今年は昨年の特需期に比べれば落ち着きを見せつつあるものの、各社とも在宅需要は引き続き堅調に推移したもようです。

 ただ、プリンタにおける「BYOD」や「シャドーIT化」の進行は、印刷物の漏えいなどセキュリティの低下につながることも指摘されています。ITポリシーの厳しい大手企業では、自宅でのプリンタの利用を禁止していることもあるといいます。社員のPCやスマートフォンを管理するソリューションは多くの企業に普及しましたが、今後は従業員宅のプリンタも管理の対象に広がっていく可能性が考えられます。(日高 彰)

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